ILCE-9M2 高周波フリッカーレス機能
高周波フリッカーレス機能を使った撮影方法
高周波フリッカーレス機能を使って、通常よりもシャッタースピードを細かく設定すると、蛍光灯やLED照明など人工光源のちらつき(フリッカー)の影響を低減できる場合があります。
ここでは、LED照明によるフリッカーの影響を確認する方法と高分解シャッタースピードの設定について説明いたします。
高周波フリッカーレス機能は本体ソフトウェアVer.2.00以降で使用できます。
フリッカーの影響を確認
カメラの撮影モードがM(マニュアル露出)またはS(シャッタースピード優先)の時、[高分解シャッター]を[入]に設定するとモニターでフリッカーの影響を確認しやすくなります。
カメラの設定
- モードダイヤルを回して、M(マニュアル露出)またはS(シャッタースピード優先)に設定する。
- 前ダイヤルまたは後ダイヤルで希望のシャッタースピードを選ぶ。
- 被写体にピントを合わせる。
- MENU →1(撮影設定1)→[高周波フリッカーレス]→[高分解シャッター]→[入]を選ぶ。
- MENU →1(撮影設定1)→[高周波フリッカーレス]→[高分解シャッター設定]を選ぶ。
[高分解シャッター設定]の画面になります。
例:モニターでLED照明によるフリッカーの影響(縞模様)を確認。
[高分解シャッター設定]の画面
こちらの動画でフリッカーの影響(縞模様)を確認できます。
ヒント
- [高分解シャッター]を[入]に設定してもフリッカーの影響を確認し難い場合があります。事前に撮影をして確認することをおすすめいたします。
シャッタースピードの設定
[高分解シャッター設定]の画面でフリッカーの影響が確認された場合、高分解シャッタースピードを細かく設定してフリッカーの影響を低減します。
高分解シャッタースピードの設定
[高分解シャッター設定]の画面では、前ダイヤル/後ダイヤルまたはコントロールホイールを使って高分解シャッタースピードを設定できます。
[高分解シャッター]が[入]のときは、シャッタースピードの分母が小数の形式で表示されます(高分解シャッタースピード)。
後ダイヤル(Tv)
後ダイヤルを回すと高分解シャッタースピードを250.6→253.3→256.0→258.8のように細かく設定できます。(数値は実際と異なる場合があります)
前ダイヤル(Tv STEP)
前ダイヤルを回すと高分解シャッタースピードを125.3 ←(1/2倍)← 250.6 →(2倍)→ 501.3のように、操作開始時のシャッタースピードの整数倍もしくは整数分の1倍で設定できます。(数値は実際と異なる場合があります)
コントロールホイール
コントロールホイールを回すと高分解シャッタースピードをTv同様に細かく設定できます。
コントロールホイールの上/下
長押しすると高分解シャッタースピードの値を素早く設定することができます。
- 高分解シャッタースピードを細かく設定
後ダイヤル(Tv)またはコントロールホイールで高分解シャッタースピードを遅くまたは早くし、フリッカ-の影響が低減されるまで高分解シャッタースピードを変えます。 - 高分解シャッタースピードを整数倍で変えて設定
高分解シャッタースピードを細かく設定してもフリッカーの影響を低減できかなった場合は、前ダイヤル(Tv STEP)を回して高分解シャッタースピードを遅くすることをおすすめいたします。
前ダイヤル(Tv STEP)で高分解シャッタースピードを遅くした後、さらにフリッカーの影響が低減されるまで高分解シャッタースピードを細かく設定します。
例:高分解シャッタースピードを細かく設定して、LED照明によるフリッカーの影響(縞模様)が低減された。
LED照明の明滅周期とシャッタースピードが一致していないため、モニターに縞模様が見えている。
シャッタースピードの調整にともない、縞模様が変化している。
LED照明の明滅周期とシャッタースピードが一致したところで、モニターの縞模様が見えなくなった。
こちらの動画でフリッカの影響(縞模様)が低減する様子を確認できます。
- 撮影
シャッターボタンを押して撮影します。
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