ILCE-1M2

(動画)各記録方式の特徴

本機は10bitのビット深度、4:2:2カラーサンプリング、高効率なMPEG-H HEVC/H.265コーデック対応、Intra圧縮など高い映像品質を実現し、編集作業にもつながる多彩なフォーマット、記録方式に対応しています。
HDMI接続するときは、プレミアムハイスピードHDMIケーブル(別売)をご使用ください。

動画を記録するときの各記録方式の設定方法と特徴は以下をご覧ください。

設定方法

  1. MENU→ (撮影)→ [画質/記録]→[記録方式]→希望の設定を選ぶ。
    *
    4K 120p/8K動画撮影時は、[撮影]は無効になり[切]に固定されます。
  2. MENU→ (撮影)→ [画質/記録]→[動画設定]→ 設定したい項目を選択し、希望の設定を選ぶ。

    スロー&クイックモーション撮影の場合は以下の設定をしてください。
    静止画/動画/S&Q切換ダイヤルを(動画撮影モード)またはS&Q(スロー&クイックモーション撮影モード)にして、MENU→ (撮影)→ [画質/記録]→[スロー&クイック設定]→ 設定したい項目を選択し、希望の設定を選ぶ。

    *
    記録される動画のフォーマットは、[記録方式]の設定と同じになりますが、スロー&クイックモーション撮影時は[XAVC HS 8K]は選べません。自動的に[XAVC HS 4K]に切り替わります。
  1. XAVC S 4K/XAVC S HD

汎用性の高いMPEG-4 AVC/H.264コーデックで記録するため、対応した様々な機器で鑑賞や編集が行えます。

TVで鑑賞する場合

おすすめの設定値例
記録方式]:[XAVC S 4K]

記録フレームレート 記録設定
60p 150M 4:2:0 8bit

動画を編集する場合

動画編集時は高い階調耐性がある4:2:2 10bitの記録設定をおすすめします。動画編集ソフトとの互換性も高く、XAVC S-I 4K/XAVC S-I HD(Intra圧縮)に比べてファイル容量が小さい特徴があります。

おすすめの設定値例
記録方式]:[XAVC S 4K]

記録フレームレート 記録設定
24p 100M 4:2:2 10bit
60p 200M 4:2:2 10bit
  1. XAVC HS 8K/XAVC HS 4K

MPEG-H HEVC/H.265コーデック、10bit記録により、ファイル容量を抑えながら、高画質で階調性に富んだ映像が記録できます。

TVで鑑賞する場合

HDR対応のピクチャープロファイルとして広色域のBT.2020カラースペースに対応するHLG(Hybrid Log-Gamma)を搭載しました。
HDR(HLG)対応テレビとHDMI接続して再生することで、カラーグレーディングをせずに黒潰れと白飛びを抑えた肉眼に近いリアリティーのある映像が楽しめます。

おすすめの設定値例
記録方式]:[XAVC HS 8K]

記録フレームレート 記録設定
30p 200M 4:2:0 10bit
*
本機からプレミアムハイスピードHDMIケーブル(別売)を用いてTVにて鑑賞する場合、MENU→ (セットアップ)→[外部出力]→[HDMI解像度]を[4320p/2160p]に設定していただくと8K解像度での出力が可能ですが、出力形式は4:2:0 8bitのみとなります。また、ソニー製のテレビに8K動画を適切に表示するには、撮影時の設定に応じてテレビの画質設定(ガンマやカラーモード)を変更してください。使用する8Kテレビによってはテレビ側のHDMI設定の変更が必要になります。必要な設定や接続方法に関してはご使用のテレビの取扱説明書をご確認ください。

おすすめの設定値例
記録方式]:[XAVC HS 4K]

記録フレームレート 記録設定 ピクチャープロファイル
60p 150M 4:2:0 10bit PP10*1
*1
ガンマ設定が[HLG]、[HLG1]、[HLG2]、[HLG3]のときに広いダイナミックレンジのHDR動画が撮影できます。

動画を編集する場合

[XAVC HS 8K]または[XAVC HS 4K]で撮影した動画をパソコンで編集するときは、MPEG-H HEVC/H.265コーデックに対応した動画編集ソフトをお使いください。
また快適に編集を行うには、処理能力の高いパソコンのご使用をおすすめします。
Windowsパソコンで再生するには、Windows10以上、マイクロソフトが提供するビデオ拡張機能コーデックをインストールする必要があります。

おすすめの設定値例
記録方式]:[XAVC HS 8K]

記録フレームレート 記録設定
24p 200M 4:2:0 10bit

おすすめの設定値例
記録方式]:[XAVC HS 4K]

記録フレームレート 記録設定
24p 100M 4:2:2 10bit

長時間撮影する場合

高い圧縮率を活かして、ファイルサイズが小さい4K動画を記録することが可能です。
メモリーカードに4K動画を長時間記録したい場合は、下記のような設定値例がおすすめです。

おすすめの設定値例

記録フレームレート 記録設定
60p 45M 4:2:0 10bit

ご注意

  • XAVC HS動画は、Androidスマートフォンでは再生できません。スマートフォン経由での共有もできません。
    (2024年11月時点)
  1. XAVC S-I 4K/XAVC S-I HD

汎用性の高いMPEG-4 AVC/H.264コーデック、高い階調性のある4:2:2 10bitサンプリングのXAVC S-I 4K/XAVC S-I HDは、動画編集に適しています。映像の圧縮を1フレーム毎に行っているIntra圧縮方式のため、動画編集する際のパソコンへの負担がLong GOP圧縮方式に比べて小さくなります。ただし、記録されるファイル容量はLong GOP圧縮方式に比べて大きくなります。

撮影した動画をそのままテレビ鑑賞する場合は、XAVC S 4K/XAVC S HD 4:2:0 8bitやXAVC HS 4K 4:2:0 10bitでの撮影をおすすめします。

おすすめの設定値例
記録方式]:[XAVC S-I 4K]

記録フレームレート 記録設定
60p 600M 4:2:2 10bit
24p 240M 4:2:2 10bit

使用できるメモリーカード

記録方式によって必要となるメモリーカードの要件が異なります。

使用できるメモリーカードについてはこちらをご覧ください。