ポータブルデータトランスミッターを使う

ポータブルデータトランスミッター(PDT-FP1)とLANケーブルで接続したカメラを、Remote Camera Toolから遠隔操作し撮影することができます。
PDT-FP1は、モバイルデータ通信で利用する方法とWi-Fiで利用する方法があり、どちらかを選択して利用できます。

  • モバイルデータ通信で利用する場合は、グローバルIP SIM(パブリックIP SIM)が必要です。SIMによって必要な設定は、契約内容に従って事前に行ってください。
  • この接続方法はPDT-FP1以外の機器では保証していません。
カメラとPDT-FP1がLANケーブルで接続されていて、PDT-FP1はモバイルデータ通信かWi-Fi経由でRemote Camera Toolと接続しているイメージ図

カメラとポータブルデータトランスミッター(PDT-FP1)の設定と接続

PDT-FP1をWi-Fiで利用する場合は、事前にアクセスポイントに接続しておきます。

  1. カメラの設定を行います。

    カメラの設定について、詳しくは「カメラを接続する」をご確認ください。

  2. PDT-FP1とカメラをLANケーブルで接続します。

    * LANケーブルを認識するまで30秒~1分程度かかります。

  3. PDT-FP1で[設定]→[ネットワークとインターネット]→[テザリング]をタップし、[イーサーネット テザリング]のスイッチをオンにします。
    • [イーサーネット テザリング]をオンにできない場合、カメラの設定でリモート撮影が有効になっていない可能性があります。手順1のカメラの設定から行ってください。
  4. カメラで MENU → (ネットワーク)→[有線LAN]→[有線LAN情報表示]を選択し、カメラのIPアドレスを確認します。

    * 表示される用語はカメラによって異なります。

  5. PDT-FP1で[設定]→[ネットワークとインターネット]→[ポートフォワーディング]をタップします。
  6. RCT Rule1から順に必要な項目を選択または入力します。

    初期設定では、RCT Rule1からRCT Rule4までのルールがあります。

    カメラとRemote Camera Toolをペアリングで接続する場合

    RCT Rule1からRCT Rule3のルールに必要な項目を選択または入力をして[保存]をタップします。

    * RCT Rule1からRCT Rule3は、すべて同じ設定を行います。

    カメラとRemote Camera Toolをアクセス認証機能で接続する場合

    アクセス認証機能のあるカメラでは、SSH接続により通信データを暗号化し、より安全に利用することができます。

    RCT Rule1からRCT Rule4のルールに必要な項目を選択または入力をして[保存]をタップします。

    * RCT Rule1からRCT Rule4は、すべて同じ設定を行います。

    ポートフォワーディングのルールが複数表示されている画面。
    ルールの編集画面。インターフェースとIPアドレスの項目がハイライトされています。

    ルールの設定に必要な項目

    From (Remote Camera Tool)
    インターフェース:PDT-FP1の利用方法に合わせて[モバイルデータ]か[Wi-Fi]を選択します。
    To (Camera)
    IPアドレス:確認したカメラのIPアドレスを入力します。

    * RCT Rule1からRCT Rule3、またはRCT Rule4は、すべて同じ設定を行います。

  7. 利用するルールのスイッチをオンにします。
    ポートフォワーディングの複数のルールがオンになっている画面。
    • PDT-FP1の電源を入れ直した場合は、再度IPアドレスを確認し、設定を行ってください。

ポータブルデータトランスミッター(PDT-FP1)を経由してカメラをRemote Camera Toolに接続する

PDT-FP1をWi-Fiで利用する場合は、パソコンも同じアクセスポイントに接続します。

  1. PDT-FP1で[設定]→[機器情報]をタップし、デバイスIDの「IPアドレス」を確認します。
  2. Network Configuration Fileを作成します。

    Network Configuration Fileの概要については、「Network Configuration File を使用する」をご確認ください。
    記載内容については、以下の記載例を参考にしてください。
    Network Configuration Fileには、PDT-FP1のIPアドレスと利用するルールに設定されているFrom (Remote Camera Tool)のポートをすべて記載します。

    記載例(ペアリングで接続する場合)
    192.168.100.2:60000/60001/60002
    記載例(アクセス認証機能で接続する場合)
    192.168.100.2:60000/60001/60002/60003
  3. Remote Camera Toolを起動し、デバイス選択画面のメニューから[File]→[Network Configuration File Setting]を選択します。
  4. 画面に従って、作成したNetwork Configuration Fileを指定します。
  5. デバイス選択画面に接続するカメラが表示されるので、ダブルクリックで接続します。
    カメラ情報が表示されているデバイス選択画面。

    接続が完了すると、シングルビューでカメラ操作画面が表示され、各種操作を行うことができます。