ILCE-9M2
狙いたい被写体を指定し、シャッターボタンを半押しするとカメラ任せで被写体を追尾させることができます。また、被写体が人物の場合、被写体の状況に応じて、フォーカス枠が顔や瞳の位置にシームレスに移動します。
[フォーカスエリア]の[トラッキング]で設定しているフォーカス枠を開始位置としてトラッキングを開始します。被写体に合わせて[トラッキング]を設定することで、ピンポイントで被写体を狙いたい場合や、高速で動く被写体の捕捉できる確率を高めたりすることができます。
複数の選手がいる状況や被写体が小さい場合には、[トラッキング]の設定を[フレキシブルスポットM]や[拡張フレキシブルスポット]に設定します。トラッキングを開始すると、周りの被写体の影響を受けずに、その選手にピントを合わせ続けられます。
周囲に被写体がなく、動きの激しい被写体をトラッキングしたい場合には[トラッキング]の設定を[ゾーン]や[ワイド]に設定します。背景にピントが移動する可能性が下がり、被写体を捕捉しやすくなります。
あらかじめ[顔/瞳AF設定]の設定項目で顔や瞳にピントをあわせるように設定しておくと、トラッキング機能で被写体を追従中に顔や瞳が検出された場合、フォーカス枠は自動で顔や瞳に移動します。
あらかじめ、カスタムキーに[押す間トラッキング]を割り当てておくと、カスタムキーを押している間、一時的に[フォーカスエリア]の設定が[トラッキング]に切り替わります。 このときの[トラッキング]の種類は、[押す間トラッキング]を実行する前に設定していた[フォーカスエリア]の設定がそのまま引き継がれます。
[押す間トラッキング]実行前に設定していた[フォーカスエリア] | [押す間トラッキング]実行中の[フォーカスエリア] |
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[ワイド] | [トラッキング:ワイド] |
[フレキシブルスポット: S] | [トラッキング:フレキシブルスポット S] |
[拡張フレキシブルスポット] | [トラッキング:拡張フレキシブルスポット] |
追従したい被写体が小さい場合や障害物などで見えない状況からの追従
トラッキングを中断し[フレキシブルスポット]で被写体を追従したいとき
あらかじめ[顔/瞳AF設定]の設定項目で顔や瞳にピントをあわせるように設定しておくと、トラッキング機能で被写体を追従中に顔や瞳が検出された場合、フォーカス枠は自動で顔や瞳に移動します。
オートフォーカス中に次々と被写体を切り替えたいときは、フォーカスエリアをフレキシブルスポットに設定するのがおすすめですが、動きが激しいシーンで自由な構図で撮影をおこないたい場合はトラッキングとの組み合わせが便利です。AF-ONボタンなど押しやすいボタンにトラッキング機能を割り当てると、スムーズな切り換えが可能となります。
シャッターボタンを半押しするとフレキシブルスポットでピントを合わせ、AF-ONボタンを押すと被写体の追尾を開始します。
MENU → (撮影設定2)→[カスタムキー]→[AF-ONボタン]→[押す間カスタム設定呼出1]→[フォーカスモード]を[AF-C]、[フォーカスエリア]を[トラッキング:フレキシブルスポット M]、[AFオン]を[する]
被写体が複数の場合はフレキシブルスポットで撮影。被写体が単独だったり激しく動いたりする場合は、AF-ONボタンを押してトラッキングを開始させる。
マラソンのスタート直後は順位の入れ替わりが激しいので、フレキシブルスポットでそれぞれの選手を撮影します。
ゴール近くでは1人の選手をAF-ONボタンのトラッキングで、背景とのバランスを考えて自由な構図で撮影します。