ILCE-1

フォーカス設定ガイド

動物/鳥の瞳にピントを合わせる

動物/鳥の瞳にピントを合わせて撮影する方法を紹介いたします。
撮影方法は2種類あり、撮影状況に応じて使い分けてください。(静止画撮影時のみ、動物/鳥の瞳を検出することが出来ます)

1. シャッターボタン半押し(またはAF-ONボタン押し)で使用する場合

主な用途

  • 特定の動物または鳥の瞳を狙うなど、複雑な構図でも意図通りにフォーカスを合わせたい。
  • 瞳を優先してピント合わせを行うが、瞳が見えなくなった場合は設定した[フォーカスエリア]でピント合わせを続けたい。

2. カスタムキーに[瞳AF]機能を割り当てて使用する場合

主な用途

  • カメラ任せで、[フォーカスエリア]の設定にかかわらず、一時的に画面全体で瞳にフォーカスを合わせたい。

1. シャッターボタン半押し(またはAF-ONボタン押し)で使用する場合

カメラの設定手順

  1. MENU→ (フォーカス)→[顔/瞳AF]→[AF時の顔/瞳優先]→[入]を選ぶ。
  2. MENU→ (フォーカス)→[顔/瞳AF]→[顔/瞳検出対象]→[動物]または[鳥]を選ぶ。
  3. フォーカスモードダイヤルを回して、AF-S(シングルAF)、AF-C(コンティニュアスAF)、DMF(ダイレクトマニュアルフォーカス)のいずれかを選ぶ。
  4. MENU→ (フォーカス)→[フォーカスエリア]→[フォーカスエリア]→希望の設定を選ぶ。

    フォーカスエリア内にある動物の瞳にピントが合うので、できるだけ広い範囲から瞳を見つけたい場合は[フォーカスエリア]を[ワイド]に設定しておきます。
    瞳を見つける範囲を限定したい場合は[フォーカスエリア]を[スポット]や[ゾーン]などに設定しておきます。

静止画撮影の手順

  1. フォーカスエリア内にピントを合わせたい動物の目が入るようにします。

    フォーカスエリア]:[ゾーン]の場合

  2. シャッターボタンを半押ししてピントを合わせます。*
    動物の瞳を検出してピント合わせを行った場合は、瞳に緑色の瞳検出枠が表示されます。

    * カスタムキー機能で[AFオン]を割り当てたボタンを押してもピントを合わせることができます。

  3. シャッターボタンを深く押し込みます。

ヒント

  • 画面内に動物または鳥の顔が小さく写っている場合、または複数の動物や鳥が映っている場合、特定の瞳にピントを合わせるには、[フォーカスエリア]を[スポット]にして被写体に合わせると検出しやすくなります。

ご注意

被写体または撮影環境によっては、瞳を検出しない場合があります。「瞳の検出について」をご覧ください。

トラッキングと[顔/瞳AF]の連携

あらかじめ[顔/瞳AF]の設定項目で瞳にピントをあわせるように設定しておくと、トラッキング機能で被写体を追従中に瞳が検出された場合、フォーカス枠は自動で瞳に移動します。

ここでは[顔/瞳検出対象]を[動物]に設定した場合の説明をいたします。

  1. 遠くの被写体をトラッキングしています。
  2. 被写体が近づき、動物の瞳を検出した場合、フォーカス枠は自動で瞳に移動します。

狙う瞳を任意に切り換える(静止画撮影時のみ)

* [顔/瞳検出対象]が[鳥]のときは、検出する瞳の左右を切り換えることはできません。

左右どちらの瞳を検出するかは、あらかじめMENU → (フォーカス)→[顔/瞳AF]→[右目/左目選択]で設定できますが、以下の操作でも切り換え可能です。

[右目/左目切換]機能を割り当てたカスタムキーで切り換える場合

* [右目/左目切換]操作は、シャッターボタンを半押ししていないときに有効です。

右目/左目選択]を[右目]または[左目]に設定している場合は、[右目/左目切換]を割り当てたカスタムキーを押すたびに検出する瞳の左右を切り換えることができます。

右目/左目選択]を[オート] に設定している場合は、[右目/左目切換]を割り当てたカスタムキーで一時的に検出する瞳の左右を切り換えることができます。

ご注意

右目/左目選択]を[オート] に設定している場合、以下の様な操作を行うと一時的な左右の選択は解除され、カメラが自動的に瞳を検出する状態に戻ります。

  • コントロールホイールの中央を押す
  • マルチセレクターの中央を押す
  • シャッターボタンの半押しをやめる
  • [AFオン]または[瞳AF]を割り当てたカスタムキーを押すのをやめる
  • MENUボタンを押す

タッチ操作で切り換える場合

[撮影時のタッチ機能]→[タッチトラッキング]に設定しておき、モニター上の瞳の周辺をタッチすると検出する瞳の左右を切り換えることができます。

モニター上で検出したい瞳の周辺をタッチする

検出する瞳が切り換わる

タッチ操作による切り換えは、シャッターボタンを半押ししていないときに有効です。

タッチ操作を解除するには、コントロールホイールの中央ボタンを押す、またはモニターの右上に表示されているアイコンをタッチしても解除できます。

2. カスタムキーに[瞳AF]機能を割り当てて使用する場合

カメラの設定手順

  1. MENU→ (セットアップ)→[操作カスタマイズ]→[カスタムキー/ダイヤル設定設定]を選び、機能を割り当てるボタンを選択後、[瞳AF]を設定。
  2. MENU→ (フォーカス)→[顔/瞳AF]→[顔/瞳検出対象]→[動物]または[鳥]を選ぶ。
  3. フォーカスモードダイヤルを回して、AF-S(シングルAF)、AF-C(コンティニュアスAF)、DMF(ダイレクトマニュアルフォーカス)のいずれかを選ぶ。

静止画撮影

  1. [瞳AF]機能を割り当てたカスタムキーを押します。
    動物の瞳を検出してピント合わせを行った場合は、瞳に緑色の瞳検出枠が表示されます。
  2. カスタムキーを押したままシャッターボタンを押します。

ご注意

被写体または撮影環境によっては、瞳を検出しない場合があります。「瞳の検出について」をご覧ください。

瞳の検出について

「ネコ」、「イヌ」または「鳥」のような顔立ちであっても、動物/鳥の種類、顔の向き、複数の動物/鳥が動き回るような場面など、撮影環境などによっては瞳を検出できない場合があります。

瞳を検出しやすい被写体の例

顔/瞳検出対象]を[動物]に設定した場合

ネコのような顔立ち

イヌのような顔立ち

瞳や鼻など顔全体が良好に見える大きさと向き
(例:正面向きの場合)

瞳や鼻など顔全体が良好に見える大きさと向き
(例:横向きの場合)

顔/瞳検出対象]を[鳥]に設定した場合

「小鳥」のような顔立ち

「ワシやタカ」のような顔立ち

顔全体が良好に見え、小さすぎない大きさ

瞳とくちばしの形状が良好に見える顔の向き

瞳の検出が苦手な被写体の例

顔/瞳検出対象]を[動物]に設定した場合

顔や体に模様がある場合

暗い場所や、黒い毛の動物

「ネコ」や「イヌ」と顔立ちが異なる動物

複数の動物が動きまわっている

顔/瞳検出対象]を[鳥]に設定した場合

瞳や鳥の輪郭が不明瞭なケース
(例:瞳の判別が難しい柄)

瞳や鳥の輪郭が不明瞭なケース
(例:暗い場所や、黒い羽)

瞳や鳥の輪郭が不明瞭なケース
(例:背景と似たような色や柄)

「小鳥」や「ワシやタカ」と顔立ちが異なる鳥
(例:正面に目が付いている)

「小鳥」や「ワシやタカ」と顔立ちが異なる鳥
(例:首が長い、くちばしが大きい)

「小鳥」や「ワシやタカ」と顔立ちが異なる鳥
(例:複雑な頭部の飾り羽やトサカなどがある)

複数の鳥が密集している場合

ヒント

  • 動物/鳥の顔にピントが合っていないときは、瞳を検出しない場合があります。この場合は、一度顔にピントを合わせておくと、瞳を検出しやすくなります。

Webページで使用している写真・イラストはイメージです。本機のサンプル写真ではありません。