フラッシュの発光タイミングを調整する
フラッシュ
発光タイミングを手動で調整する
グローバルシャッターシンクロ撮影に対応していないソニー製フラッシュを使用して撮影すると、高速のシャッタースピードの時にハイスピードシンクロ発光(フラット発光)になり、発光量が不足する場合があります。カメラの[発光タイミング設定]機能を使用すると、閃光発光に変わり、発光タイミングを手動で調整することで大きな光量で撮影することができます。
設定した時間だけ早いタイミングでフラッシュの発光を開始します。
[発光タイミング設定]を[入]にするには、フラッシュの発光モードをマニュアル設定にする必要があります。
発光タイミングを手動で調整した時の例
- A:光量
- B:時間
- C:シャッタースピード
- D:1/1で発光させた場合の光量
- E:遅延
- F:露光される光量
- I:発光トリガー
- J:タイミング変更400マイクロ秒
調整手順
- 撮影環境にあわせて、カメラのシャッタースピード、絞り、ISO等を設定する。
- フラッシュの発光量を狙いより大きめに設定する。
- カメラで以下の設定を行う。
MENU→(露出/色)→[フラッシュ]→[発光タイミング設定]→[入]→ 0マイクロ秒に設定する。
ヒント
- [カスタムキー/ダイヤル設定]や[マイダイヤル設定]でお好みのダイヤルに[発光タイミング調整]を割り当てると、発光タイミング調整の操作手順を減らすことができます。
- 適切な明るさの静止画が撮影できるまでテスト撮影を行う。
[発光タイミング設定]でフラッシュの発光タイミングを20マイクロ秒ずつ増やして、適切な明るさになるように発光タイミングを調整してください。
調整中に明るさが暗くなり始めた場合は、それ以上明るくすることはできません。
その場合は以下のカメラやフラッシュの設定を変更後、再度3. から発光タイミング調整を行ってください。変更する設定
- シャッタースピードを低速側に設定する。
- 絞り値を開放側に設定する。
- ISO感度を高く設定する。
- フラッシュの発光量を大きくする。
- フラッシュと被写体までの距離を近づける。
ご注意
- カメラやフラッシュの設定によっては、撮影ごとに明るさが変わることがあります。以下のように撮影することで、軽減できる場合があります。
- フラッシュの光量を大きくする
- シャッタースピードを遅くする
- 撮影の間隔を長くする
- 発光タイミングによっては色味が変わることがあります。発光タイミングを適切なタイミングに調整することで色付きは軽減しますが、気になる場合はカスタムホワイトバランスで色味を調節してください。
- 他社製フラッシュのなかには、発光タイミングが調整範囲に収まらなかったり発光タイミングのばらつきが大きいものがあり、発光タイミングを調整しきれないことがあります。その場合はシャッタースピードを低速側に設定してご使用ください。ただし、すべてのフラッシュとの動作を保証するものではありません。
- 適切な明るさの静止画が撮影できるようになったら、その時の各設定値にて本撮影を行う。