カメラのシャッタースピードとフラッシュの発光量について

シャッタースピードが1/500秒のフラッシュ同調速度より高速側の場合は、発光トリガーをフラッシュが受けてから発光するまでの遅延があるため、シャッタースピードの時間内にフラッシュの発光が開始しない場合があります。

そこで、フラッシュは露光される光量が適正となるように、発光タイミングを前倒しして制御します。

また、大きな光量が必要となる場合は、更に前倒ししたタイミングで発光するよう制御します。

発光のピークがシャッタースピードの時間内にあるときに、フラッシュによる露光量が最大になり、それ以上の光量は得られません。
カメラのシャッタースピードの設定によっては、フラッシュによる露光量が不足して、設定されたマニュアル発光量に達しない場合があります。

ここでは、光量レベル1/8の場合で説明いたします。
シャッタースピード1/250秒の場合：
1/500秒のフラッシュ同調速度より低速側なので、発光させた光量と露光される光量は同じになります。

シャッタースピード1/4000秒の場合：
この場合はほぼ最大の光量が必要なので、シャッタースピード1/4000秒内にフラッシュの発光ピークがあるように発光タイミングを調整します。
露光される光量は1/8と同じになります。

シャッタースピード1/8000秒の場合：
シャッタースピード1/8000秒内にフラッシュの発光ピークがあるように発光タイミングを調整しても、光量は1/8より少なくなります。
その場合はフラッシュやカメラの液晶表示部に発光量不足警告が表示されます。
発光量不足警告が表示される、シャッタースピードと光量レべル設定は「グローバルシャッターシンクロ撮影について」をご覧ください。